スワドルアップ徹底解説!
夜泣きしなくなると噂の
「奇跡のおくるみ」
「赤ちゃんが夜泣きをしなくなった!」「何時間も続けて寝てくれるようになった!」という口コミも多く、「奇跡のおくるみ」と呼ばれることもある『スワドルアップ』。
でも、海外製で情報が少ないこともあり、「なぜぐっすり寝れるの?」「なんだかきつそうだけど、股関節に悪影響は出ないの?」「どこのメーカーが販売してるの?」など、色々と疑問を持つ方も多いようです。
そこで、海外の公式サイトが発信している情報などを元に、メーカーの概要やスワドルアップの特徴と効果、安全性やメリット・デメリットについて、ベビーベーススタッフが調査を行いました。
購入を迷っている方、スワドルアップのことをよく知らないという方は、ぜひ参考にしてみてください!目次
- メーカーについて
- ❶ 会社情報
- ❷ 創業ストーリー
- ❸ 受賞歴
- スワドルアップの特徴
- ❶ おくるみとしての機能強化
- ❷ アームズアップデザイン
- スワドルアップの効果
- ❶ モロー反射を防ぐ
- ❷ 自己鎮静行動を妨げない
- スワドルアップの安全性
- ❶ 国際股関節異形成協会(IHDI)認証
-
❷ オーストラリア乳幼児製品協会
(INPAA)安全基準適合 - メリットとデメリット
- ❶ メリット
- ❷ デメリット(注意点)
- 月齢ステージと対象商品
-
❶【0-4ヶ月】Stage1 おくるみ期
「スワドルアップ」 -
❷【4-9ヶ月】Stage2 移行期
「スワドルアップ トランジションバッグ」 -
❸【6-48ヶ月】Stage3 自立睡眠期
「スリープスーツ」
「LoveToDreamスリープバッグ」
メーカーについて
会社の基本情報や、スワドルアップが誕生したきっかけ、会社や商品の受賞歴について見ていきましょう。
会社情報
ニューサウスウェールズ州
ゼットランド
https://au.linkedin.com/company/love-to-dream-?trk=nav_type_overview
従業員50人以下と小規模ながら、直販や代理店販売によって、世界45ヵ国に商品を展開し、これまで1000万個以上を売り上げてきたようです。
日本においては、「株式会社マザースマイル」が唯一の正規輸入代理店として販売を行っています。
創業ストーリー
色んな製品を買って試したものの、どれもうまくいきませんでした。
そこで、医学的な文献を読みながら試行錯誤を繰り返し、子どもが腕を上にあげた状態の方がよく眠れることに気づいたHanaは、ファッションデザイナーとしての経験やスキルを活かして、スワドルアップのプロトタイプを開発しました。
改良を重ね、スワドルアップはオーストラリアでおくるみの売上No.1となり、世界45ヵ国で販売されるまでになりました。
「家族全員のより長くより高品質な睡眠」という目標を追求し、製品の改良を続けてきたことが、世界的なヒットにつながったようです。
受賞歴
他にも、商品に与えられる賞も含めると、45を超える世界的な賞をこれまで受賞してきたようです。
このことからも、世界的にスワドルアップの性能が認められ広まってきたことがわかりますね。
スワドルアップの特徴
特徴としては、大きく分けて2つあるようです。
おくるみ
としての
機能
アームズ
アップ
デザイン
1つ目は、「おくるみとしての機能」。
しかも、赤ちゃんをくるんで落ち着かせる、従来のおくるみとしての機能に加え、ファスナー式のためほどける心配がない、下からも開けられるためおくるみをほどかずにおむつ替えができる、といったメリットもあります。
赤ちゃんの睡眠のことを考え、このような構造となっており、特許を取得しています。
スワドルアップの効果
おくるみ
としての
機能
アームズ
アップ
デザイン
モロー反射
を防ぐ
自己鎮静行動
を妨げない
より良い睡眠 の実現
従来のおくるみと同様に、赤ちゃんの体を包むことで、モロー反射(音や光など周囲の環境の変化や、自身の体勢の変化といった刺激によって、ビクッと両手を伸ばして抱きつくような反応をする原始反射のひとつ)を起きにくくします。
しかも、ファスナー式のため、途中でほどけてしまうこともありません。
また、従来のおくるみの場合、腕までくるんでしまうことで腕を自由に動かせなくなり、赤ちゃんの自己鎮静行動(赤ちゃんが自分の顔を触ったり、指をしゃぶったりすることで、自分自身を落ち着かせる行動)が妨げられてしまうことがありますが、スワドルアップの場合、常に両腕があがった「アームズアップデザイン」によって、赤ちゃんが自己鎮静行動をとりやすくなります。
これらのことが、赤ちゃんのより長く質の良い睡眠につながっているとされています。スワドルアップの安全性
赤ちゃんの股関節の発育に悪影響を及ぼさないか心配なところですが、安全性についてはどのような配慮がされているのでしょうか?
国際股関節異形成協会(IHDI)認証
そのため、国際的な非営利機関であるIHDI(国際股関節異形成協会)から、股関節の自然な発達を可能にする製品として認証を受けています。
このことから、従来のおくるみに比べ、脚をおくるみで固定してしまうことで起きる股関節脱臼などのリスクも小さいと考えられます。
股関節脱臼についてはこちら
予防と早期発見のポイント
オーストラリア乳幼児製品協会(INPAA)安全基準適合
メリットとデメリット
また、利用者の声なども参考に、スワドルアップのデメリットや、使用する上での注意点についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
体をくるむことで、モロー反射を抑える | |
自然に腕をあげた姿勢になることで、自己鎮静行動がとりやすくなる | |
ファスナー式のため、睡眠中におくるみがほどけてしまう危険性がない | |
下からも開けられる2WAYファスナーにより、赤ちゃんが寝ていてもおくるみを脱がさずにおむつ替えが可能 | |
腕があがっている状態になるため、意図せず赤ちゃんがうつぶせになってしまうことを防げる | |
脚や股関節を自由に動かせ、自然なM字型開脚の姿勢がとれるように、ゆとりのある設計になっている | |
一枚仕立ての生地で作られており、生地を重ねて巻く従来のおくるみに比べて通気性が優れている |
「スワドルアップの効果」で紹介した、「モロー反射を抑える」「自己鎮静行動をとりやすくする」といったメリット意外にも、スワドルアップを使用するメリットはいくつかあるようです。
まず、スワドルアップはファスナー式のため、睡眠中におくるみがほどけてしまうことがないので、おくるみが赤ちゃんに巻き付いたり覆いかぶさったりする不慮の事故を防ぐことができます。また、2WAYファスナーは下からも開けることができるため、おくるみを脱がさずにおむつ替えができるので、おむつ替えのためにおくるみをほどいて赤ちゃんが起きてしまうといったことも防げます。
スワドルアップを着用している間は、腕が常にあがっている状態になるため、何かの拍子に赤ちゃんがひっくり返りうつぶせになってしまうリスクも減らせます。
脚や股関節周りを自由に動かせるような設計になっており、IHDI(国際股関節異形成協会)の認証も受けているため、股関節の自然な成長にも適していると考えられます。
従来のおくるみのように、生地を何重にも重ねて巻くことがなく、一枚仕立ての生地で作られているため、通気性が良く、より快適に着用することもできそうです。
デメリット(注意点)
通気性は良いものの、夏場はエアコンを使用しないと体温調節が難しい | |
一般的なおくるみに比べるとやや高価 | |
自己鎮静行動をとりやすい反面、手を吸うので手の部分の生地が汚れてしまう | |
効果には個人差や状況による違いがある |
竹繊維で作られている夏用の「バンブーライト」は特に通気性に優れていますが、それでも日本では夏場はエアコンをつけないと使用するのが難しいという声が多く見られます。公式サイトでも、目安として「オリジナル」は室温20~24℃、「ライト」「バンブーライト」は室温24~27℃での使用に適していると紹介されています。(各商品については、次章の「月齢ステージと対象商品」を参照)
機能を追求している分、価格についても1着4000~6000円前後と、一般的なおくるみに比べるとやや高価な設定となっているようです。
赤ちゃんが常に両腕をあげた状態となる「アームズアップデザイン」は、「自己鎮静行動」を取りやすい反面、赤ちゃんが生地とともに手を吸うため、唾液でびちょびちょになってしまうことがあります。
毎日使用する場合は、2着以上購入して使い回すと良さそうです。
また、これはスワドルアップに限った話ではありませんが、赤ちゃんは理由なく夜泣きすることもありますし、その日のコンディションによって効果に差が出るということも考えられます。
一定期間継続して使ってみて、使用していない期間と比べてどのような違いが生じるかを探ってみると良いでしょう。
月齢ステージと対象商品
スワドルアップの商品は、月齢や赤ちゃんの成長度合いに応じて、3つのステージに分けられています。
各ステージと、対象となる商品をまとめました。
スワドルアップを購入する際には、お子さんに合ったステージの商品を選びましょう。